デザイン事例【ブランディングから外観を考える|外装リフォーム会社編】

大田涼子 / デザイナー

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大田涼子 / デザイナー

外装リフォーム屋さんの外観・看板デザインプロデュース事例|茨城県土浦市

 

 

今回は少し(いや、だいぶ笑)足を伸ばしまして、茨城県土浦にある外装リフォーム屋さんの外観デザインのお手伝いをさせていただきました。

お客さまは創業以来ずっとビルの一室に事務所を構えておられましたが、今回移転し、ビル一棟借りの新店舗でリスタート。そこで、トータルで外観の演出をとお声がけ頂きました。

 

|強いブランドをつくる。

お客さまが今回一番気にされていたのは、地域の同業者様との差別化。同地域にいくつもある外装リフォーム屋さんの中で、うちはこういう会社です!!というアピールが、しっかりとできていないという課題です。

 

私たちが考えるブランディング(強いブランドをつくる)で大事なのは「他社と明確な差別化をし、その特徴や魅力を人に伝える」ことです。

 

そこでまずは、他社と違う独自の強みを割り出すために、他社を分析するところからスタートしました。業種全体の傾向などを調べていくうちにわかったこととして、外装含むリフォーム工事のトラブルが非常に多いこと。すなわちリフォーム屋さんに対して多くの方が不信感を持っているということですね。

 

そのためか、ほとんどの会社が「安心・信頼」を強みとしてアピールしていて、外観やホームページなども真面目で堅い雰囲気のところばかり。

もちろん、真面目さを出すことは大事なのですが、みんながそれをやっていると、差別化ができないですよね。

 

そこで考えたテーマが「おしゃれで楽しくハッピーになる」デザインです。

イメージしたのは、昔ながらの塗装屋ではなくアメリカのペインター。つなぎを着て、鼻歌を歌いながら壁にカラフルな絵を描いていくそんなイメージ。

 

ここからがデザインの面白いところで、言葉でたくさん説明するよりも、一瞬で視覚的に与える効果って大きいです。1時間かけて会社の営業トークをするよりも、デザインをパッと見て、色使いとかモチーフとかから「この会社楽しそう!ここに頼みたい!」って思ってもらう。

そんなことも意識しながら、今回のデザインをつくっていきました。

つくる側も楽しかったですが、見る方にもハッピーが伝わればいいなと思っています!

 

DESIGN PICKUP

 

|ビル裏面

外壁塗装を連想させる、特大のペンキローラーオブジェをつくりました(世界に一つのオリジナルオブジェ)。地面からローラーの取手まで、なんと全長6m以上!

車道に面するのでよく見えます。近くはもちろん、遠くから見ても迫力大です。

(こちらのオブジェは「立体造形」といって、発泡剤からつくられる職人さん手作りの特殊なサインです)

子供たちはじめ、見た人がおっ!とよろこぶ。「〇〇といえばあのローラーのお店だよね」と地域のシンボルになる、そんなお店をイメージしています。

 

 

このローラー、横幅だけで1m以上、厚みも50cm近くあります。

ポップで楽しい感じを出すために、ブランドカラーの紺に黄色をプラスして、形状はあえて丸みを持たせて太めにしました。

 

|ビル側面

ビル側面は交差点のすぐ目の前で、信号待ちの車からよく見える部分。

顧客がどんな言葉(文章)を見たら「この会社に外装リフォームを頼みたい!」となるのか?深〜く掘り下げました。

よくあるのが、「早い、安い」など、自社の売り込み文句。でもそれって売り手目線で、顧客目線でないのでこういった文句は相手に響きません(みんな謳ってますし)。

顧客が外装リフォームに本当に求めているもの。私たちが考えたのが美観(見た目の良さ)と、機能性(長持ちするか)。

その中で今回はお客さまの、「顧客のお家を守りたい」という会社方針に合う、機能性を重視したコピー「外装リフォームでお家ずっと長持ち」を看板に入れました。

何気ない言葉のようですが、実は考え抜いた上で出てきた強力な訴求ワードなのです。


 

 

下の段にはサービス内容がわかりやすくかわいいアイコンで入っています♪

 

|ビル正面

ショールームの入口となる正面にもローラーオブジェを設置。

こちらはペンキの跡が折れ曲がったバージョンです。ころんとしててかわいい。

この見た目、外装リフォーム考えてなくても思わず入店したくなっちゃいますね。

 

 

 

 

|製作秘話

このローラーオブジェ、サイズや厚み、形状、色味、取り付ける時の角度など、ほんとーうに細かく何度も何度も職人さんと打合せをし、職人さんの方で試作を重ねてもらい、一緒に作り上げていきました。

 

 

 

 

その分思い入れもつよく、できあがった時は、作り手の私たちがワクワクしてしまったくらいです!

まさに世界でひとつのオリジナルオブジェの誕生♪

 

そしてお客様からもうれしい後日談が。

看板を設置した翌日に近所の方から、「ぜひ外装リフォームをお願いしたい」との連絡があったそうです。

これから地域のシンボル店としてますます成長していかれることを願っています。

 

現場からは以上です♪

 

【外装リフォーム屋さんの外観・看板プロデュース事例|茨城県土浦市】

業務|外観(外装)プロデュース・看板デザイン・看板制作・施工・照明(ライトアップ)
エリア|茨城県土浦市
業種|外装リフォーム屋
参考予算 200万円前後

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