スペシャリストとジェネラリスト
ひとの働き方には、大きく分けて2つのタイプがあるね。
ひとつはスペシャリスト。
特定の分野を徹底的に深掘りし、誰にも負けない技術や知識を持つ人たち。細かな部分まで突き詰める集中力と情熱には、本当に圧倒されます。
もうひとつはジェネラリスト。
幅広い領域に目を向け、バランスを取りながら全体をまとめていく人たち。状況に応じて柔軟に立ち回る力や、分野を横断する視点が求められます。
ぼく自身は、完全なジェネラリストタイプで、
若いころは「これ」という専門性がない自分に、どこかもどかしさを感じた時期もあったのだけど
ある時から、人にはそれぞれ違った得意分野や役割があるのだと実感するようになって、自分の立ち位置にも納得できるようになりました。
それでも、ひとつの道を極めるスペシャリストたちの真剣な姿には、今でも憧れます。
手一つとってもそう。
皺の深さとか、指先の強さ、迷いのない動き。道具以上に、すべてを物語っているような。
自分の技術に誇りを持って、黙々と作業に向き合う姿ってやっぱりかっこいいね。
お互いの技術も思考回路もまったく違うけどゴールは同じ。それぞれの得意分野を掛け合わせて、今日も一緒にいいモノつくってます。
photo|©takahiro saito