富山で新規開業された「動物病院」の看板づくり
|富山市で新しく動物病院を開業されるご夫婦からいただいたご相談は、少し複雑なものでした。
これまで開業をサポートするコンサルタントを通じて何社かのデザイン会社・看板会社に提案をうけていたそうですが、どの案も「これだ!」と思えるものには出会えなかったとのこと。
「頭の中にあるイメージを、うまく言葉にするのが難しくて……」
「でも、出てきたデザインはどれも私たちの感覚とは違っていて、なんだかしっくりこないんです」と。
こうしたケースは、実はクリニック開業では少なくありません。出店に際してコンサルタントなど仲介者が入ることが多いのですが、彼らは経営には詳しくても、デザインの専門知識は持っていないことがほとんど。その結果、ありきたりな提案や方向違いのデザインになってしまう…ということが起きてしまうのです。
|「似合わない服を着せられる」ような違和感
看板や外観は、お店の“顔”。だからこそ、自分たちが心から納得できる「らしさ」が、きちんとにじみ出ているかどうかがとても大切ですよね。
もし、自分の好みにまったく合わない服を「これを着てください」と言われたらどうでしょう?しかも、その服を毎日、人目に触れる場で着続けるとしたら──。せっかく夢を込めてつくる「自分たちの場所」に、そんな“似合わない”看板を掲げることは、まさにそれと同じくらいの苦痛だと思います。
|ヒントは「おふたりらしさ」と「この場所ならでは」
私たち看板デザイン相談所 ・富山店は、看板デザイン相談所・湘南本店とタッグを組み、ご夫婦の「言葉にしきれない感覚」をくみ取るところからスタートしました。デザインを考えるうえで意識したのは、ご夫婦の穏やかな雰囲気、医院の理念、そして建物の立地や周囲との関係性など。
ふんわりとしたやさしさの中に、動物たちにも飼い主さんにも安心してもらえる清潔感。「動物病院らしさ」の押しつけにならない、ご夫婦ならではの優しい色合いや雰囲気。
さらに、通りからの視認性や遠くからでも気づいてもらえる配置やバランス。それらをひとつひとつ丁寧に組み合わせ、シンプルでありながら温かく、かわいらしさと信頼感をあわせ持った外観・看板デザイン案を考えました。
|signdesign
design:ryo murase|看板デザイン相談所富山
|「そうそう、こういうのが欲しかったんです!」
デザインの打ち合わせでご提案した案を見た瞬間、ご夫婦の顔がぱっと明るくなりました。
「最初にイメージしていたものを、うまく言葉にはできなかったのに、まさにそれをかたちにしてもらえた感じです!」私たちにとって、これほど嬉しいお言葉はありません。店舗の外観・看板デザインとは、単なる“パーツ”の組み合わせではなく、「誰のために」「どんな想いで」その場所があるのかという軸をしっかり持つことで、自然と納得のいく仕上がりになるもの。今回、改めてそのことを強く感じるプロジェクトになりました。
BEFORE
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AFTER
施工現場の様子
|看板からつながった、もうひとつの物語
そして、もうひとつ忘れられない出来事がありました。
私たちの家族でもある、チワワの「ミルク」。しばらく前から、原因不明の皮膚トラブルに悩まされていました。いくつもの動物病院を訪ねても、なかなか原因がわからず、症状も改善せず…。そんなとき、今回の看板づくりのご縁から思い切って、仕事の枠を超えてご相談してみることにしたのです。
すると、先生はすぐに丁寧な診察と適切な治療をしてくださりました。そうすると驚くことに、ミルクの肌はみるみるうちに回復したのです。今ではしっぽをふりふり、元気いっぱいに毎日を過ごしています。
(ミルク🐶)
ひとつの看板から始まった関係が、こんなにもあたたかく広がっていくなんて──
本当にありがたく、心に残る出来事でした。これからも、そんなご縁を大切に。この地で一つひとつ丁寧に、誰かの「らしさ」をかたちにする看板をつくっていきたいと思います。この度はありがとうございました。
看板デザイン相談所富山店は、富山県を拠点に、 石川県、福井県、新潟県まで4県をカバーしています。動物病院の新規開院やリニューアルの際にどうぞお気軽に「ご相談」くださいね。
client
こもれび動物病院様|富山県富山市