新しいことを始めるときの、看板デザイン。ラーメン屋さんの実例から。

斉藤高広 / ディレクター

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斉藤高広 / ディレクター

新しいことを始めるときの、看板デザイン。ラーメン屋さんの実例から。

「看板」って、どんなイメージがありますか?
お店の名前が書いてあって、営業時間がちょこっと載ってて…。そんな“情報を伝えるもの”というイメージを持っている方が多いかもしれません。

でも実は──

看板のいちばん大事な役割は、「印象」をつくること。もっと言えば、「お店が次のステージに進むとき、背中を押してくれる存在」になること。今回は、青山の人気ラーメン店のリニューアルをお手伝いした実例から、看板がどんなふうに“ビジネスの節目”をサポートできるのか、お伝えしたいと思います。

 

|「営業スタイルが変わる」──その想いを、どう伝える?

ご相談いただいたのは、地元で愛されている青山のラーメン屋さん。
これまでのランチ営業に加えて、

夕方からはお酒と一緒に楽しめる夜の部

そして、テイクアウトにも対応

と、新たなチャレンジに踏み出すとのこと。

ただ、変わったことって、意外とお客様には伝わりづらいもの。「ラーメン屋さん」であることは伝わっても、夜営業やテイクアウトの魅力が通りすがりの人に届くかどうか…。そんな課題をクリアするために、看板リニューアルのプロジェクトがスタートしました。

 

|看板デザインは、「課題解決」のツール。

「看板=見た目を整えるもの」と思われがちですが、本質はそこではありません。

「何のお店か」がすぐにわかる

「行ってみたい!」と思ってもらえる

「こんなサービスもあるんだ」と気づいてもらえる

そういう、“伝えたいこと”をちゃんと伝える仕組みが、いい看板です。ビジネスの変化や成長に寄り添い、それをお客様に橋渡しする。デザインは、そのための手段なんですよね。

 

|看板には「ブランド」と「広告」、2つの役割がある。

私たちはお店のサインを、大きく2つに分けて考えます。

 

1. ブランドのサイン(お店の“顔”)

これは、お店の入口や壁面にある、いちばん目に入る看板。
今回のリニューアルでは、あえて情報を削ぎ落とし、シンプルに仕上げました。飾りやコピーはナシ。ただ、潔く店名だけを配置。なぜなら、余白もまた印象をつくる大切な要素だからです。無印良品のように、「説明がなくても、感じ取れる」空気感。それが、新しいお店の姿にぴったりでした。

 

2. 広告のサイン(魅力を伝える)

もうひとつは、「何を楽しめるか」を伝える看板。
ここでは、商品の写真やキャッチコピーを使って、視覚に訴えます。ラーメンの湯気、照り、スープの透明感…。
おいしさが伝わる写真は、それだけで看板のパワーを何倍にも引き上げます。


今回の撮影は、著名なミュージシャンやモデルも撮る熟練のカメラマンさんも一緒に取り組みました。だからこそ、どこか“作品感”のある、印象に残るビジュアルに。

何かが「変わるとき」にこそ、看板デザインが必ず役に立ちます。

・新しい営業スタイル

・新しい商品

・新しい体制

そんな変化を、目に見えるかたちにして、しっかりと伝えること。その役割を果たせるのが、看板や外観デザインの力。言葉にしづらいけど、伝えたいこと。そんな“想い”を、街の中で静かに、でも確かに伝えてくれる看板。リニューアルのタイミングこそ、看板を見直す、いちばんのチャンスかもしれません。

 

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