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【店舗外観デザインの考え方6】これからお店を始めるにあたって、最初からちゃんと外観を整えたい。

斉藤高広 / ディレクター

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斉藤高広 / ディレクター

【店舗外観デザインの考え方6】これからお店を始めるにあたって、最初からちゃんと外観を整えたい。

 

「せっかくお店をつくるなら、最初からちゃんとした外観にしたい」
「後から後悔することのないように、納得できる形にしたい」

そんなご相談も多くいただきます。

 

ただ一方で、「何から考えればいいのか分からない」「デザインのことはよく分からない」という不安を抱えている方も多い印象です。ここでまず大切なのは、いきなりデザインを考え始めないこと。どんなデザインがいいかの前に、「どんな人に来てほしいのか」を考えると、自然と方向性は見えてきます。

外観づくりには、大きく分けてひとつの軸があります。それが、「集客を重視するのか」「ブランディングを重視するのか」という考え方です。

例えば、美容室や整体院などで、すでに固定のお客様がたくさんいる場合。無理に目立たせたり、何のお店かを強く伝える必要はありませんよね。むしろ、世界観をしっかりつくることに振り切ってもいい。自分たちが「これがいい」と思える空間を、そのまま表現することが大切だったりします。

一方で、これから始めて開業する方や、地域での認知がまだない場合。この場合は、まず視認性をしっかり高めることが重要になります。一瞬で「ここに入りたい!」と思ってもらえるような、分かりやすさと入りやすさをつくる必要があります。

そして実際には、新規のお客様にも来てほしいし、その中でしっかりと世界観もつくりたい、という両方を求めるケースも多いです。看板デザイン相談所では、こうした“ハイブリッド”のご相談がとても多かったりします。

だからこそ大切なのは、「どんなデザインにするか」ではなく、誰に来てほしいのか、どんなお店として見られたいのか、その軸をしっかり決めることです。そこが定まると、デザインの方向性も自然と決まっていきます。

そしてもうひとつ、開業時によくあるポイントがあります。

それが、内装や設備に予算をかけすぎてしまうことです。もちろん内装も大切です。ただ、内装はお店に入ってくれた人に満足してもらうためのもの(=顧客満足)だったりします。一方で外観は、お店の印象をつくって、さらにお客様を連れてきてくれるもの(=マーケティング)です。つまり、役割がまったく違います。

どれだけ内装にこだわっても、お店に入ってもらえなければ意味がありません。外観って、単なる見た目というより、集客や売上にも影響してくる、経営上かなり重要な要素。

だからこそ開業時は、内装と外観、看板のバランスをしっかり考えた予算配分が大事になってきます。

実際、東京の中心地でも、誰もが知っているような有名デザイナーが手がけた、とてもかっこいいお店が、気づいたら閉店していて、かなり安く売りに出されている…というケースを目にすることがあります。デザインとしては本当に素晴らしいのに、ビジネスとしてはうまくいかなかった。

そういう現実を見ると、やっぱり感じるのは、かっこいいことと、うまくいくことは、必ずしも同じではないということです。むしろ大事なのは、そのお店にとって何を優先するべきかが、ちゃんと整理されていること。デザインのクオリティだけではなく、どう見られるか、どう伝わるか、どう人が動くか。

そこまで含めて設計されてはじめて、外観は“機能する”ものになります。

外観づくりは、単なる見た目ではなく、これからの集客やブランドづくりを左右する土台になります。「こうしたい」がまだ言葉になっていなくても大丈夫です。そんなところから一緒に考えていきましょう。

 

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